電話、あきらめてた
こんにちは。
東京メンタルヘルス・スクエア 吃音チームです。
今回は、私達が無料電話相談 「 こころのほっとライン 」 を吃音をお持ちの方々にも是非使っていただければ!と
勢いが加速したきっかけとなった出来事をシェアしたいと思います。
思い起こせば1年半前。(もうそんなになるのですね。。)
東京タワーの麓で開催された 「 自閉症啓発Day 」 というイベントでの出来事でした。
そこには吃音のブースもあって、当事者の方に質問させて戴ける機会に恵まれました。
そこで、優しそうな面持ちのイケメン君(私は「先生」と呼んでいました)に
電話相談を私達が受ける場合に、
どんなことに注意したり工夫したりしたらいいと思われますか?
と尋ねた時のこと。
ちょっとびっくりされたのです。
ん? 私は何故びっくりされたのか、即座にはピンときませんでした。
私が前提としていたのは、「 職場etcでの電話 」とかではなくて、「 相談・打ち明け・カウンセリング 」としての電話。
完全に 「 どんな状態でも大歓迎! 」「 ココロ受け入れ体制 300% 」 な訳です。
その上、イケメン君先生は、全然聞き取りづらいどころか、聞いていて 「 ? 」 と思うことすら一切なし。
難発 (「・・・・・・・・っなっ」 なかなか出ない)
連発 (「だだだだだだだだだだから」 etc. )
伸発 (「そーーーーーーーーれから」 etc.)
が、全くなかったのです。
言われなければ、いえ、言われても吃音を持っているとは分からないくらい。
それなのに。
それなのに!!!
ポロっとこぼれ出た
このひとこと。
でんわ、あきらめてた。
背中に電撃が走るくらい
私はショックを受けてしまいました。
こんなに話せているのに。。
それだけストレスと恐怖が大きいのだろうな …
察せずにはいられませんでした。
更にです。
この先生クンでさえそうなのに、
傍から吃音とわかると自覚されている方々は
どれだけ予期不安のエネルギーをいつもココロにまとって電話を目の前にしていることか …
想いを馳せると胸がギュゥゥゥ … っとなりました。
そして、どんな状態でも、吃音をお持ちの方々が安心して話そうと思えるような 「 場 」 に
今の電話カウンセリングの場(下手すると、対面カウンセリングの場だってそうかも)が全く整っていないんだ … とも、認識したのでした。
急がねば!
そう思った2016年春のできごとでした。
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東京メンタルヘルス・スクエア 吃音チーム
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