前野マドカ先生に【ウェルビーイング・パートナーシップ】にご登壇いただきました
「幸せ」って何だろう。
きっと多くの人は「幸せになりたい/幸せでいたい」と願うけれど、「じゃあ具体的にどうすれば?」となると難しいですね。
そんな漠然とした「幸せ」の概念を研究するのが、「幸福学」という学問になります。
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今回は、【ウェルビーイング・パートナーシップ ~ウェルビーイングな関係性の作り方~】というテーマで、慶応義塾大学研究員/EVOL株式会社CEOである前野マドカ先生に講義いただきました。
マドカ先生はご主人である前野隆司先生とともにに「幸福学」を探求されており、「常日頃から幸せについて考え、実践している私たちだからこそ、幸せにならないとおかしいと思うくらい。
けれど、それは特別なことではなくて、どなたでも実現できることです」と幸せそうに自己紹介される姿を拝見し、「幸福学」初心者の私はとても引き込まれました。
マドカ先生のお話から私なりに理解した幸福学、ウェルビーイングをまとめてみました。
【そもそも幸せって?】
日本語で言う「幸せ」は、英語での「Well-bring(良好な状態)」と「Happiness(感情としての幸せ)」の両方を足し合わせた状態のようです。
日常生活で「幸せだなぁ」と感じるときは「Happiness」で表現したくなるけど、幸せを感じられる状態、つまり「Well-being」な状態があるからこそなのかなと考えると、「幸せ」という単語の奥深さを感じました。
そして、Well-beingは心を整えることから始まり、マドカ先生は心(感情)を構成する因子として人間関係を重視しているとおっしゃいます。
「誰かと関わるうえでその人の心を変えることができるのはその人自身しかいない。だけど"私"の心は変えられるし、人間は環境に影響される生き物であるから、私の行動次第で周りの方々にも良い状態を生み出せる。」本当に、その通りだと思いました。何かが思い通りに進まなかったとき、「どうして〇〇してくれないの」と不満に感じてしまいそうになったら、この言葉を思いだしてみようと思いました。
幸せそうな人のそばにいると自然と幸せな気持ちになれる。
マドカ先生は終始笑顔でお話されていて、その笑顔に接していたら周りの方々も笑顔になれるんだろうなと感じました。
笑顔は自分のためだけじゃなくて、周りの人にも伝搬するのだから、私も先生のように穏やかな笑顔に満ちた人でいられるように心掛けたいです😊
【幸せになるには?】
幸福学の基本的な考え方として、次の4因子のバランスが良い人は幸福度が高いという結論に達したそうです。
①やってみよう(自己実現と成長) :目標をもつ
②ありがとう(つながりと感謝) :周囲との関係性を大切にする
③なんとかなる(前向きと楽観) :前向きにいる
④ありのままに(独立と自分らしさ):自分らしくいる
正直に言うと、私にとっては4つめの「ありのままに」が難しいと感じてしまいました。誰かと比較せず、どんなときも「私は私」と思えたら。。なかなか難しいですよね。きっと、1つめの「やってみよう」で少しずつ自信をつけて、2つめの「ありがとう」で周りのみんなに感謝しながら、3つめの「なんとかなる」の考え方を身につければ、そのままの自分を愛せるようになるのかなと思いました♡♡
【関係性を築くうえで大切なこと】
上司や部下、同僚、取引先のお客様などの職場での人間関係、親子や夫婦、兄弟姉妹などの家庭での関係性。人は様々なコミュニティに属しているからこそ、本当に多様な関係性がありますよね。しかし、それらはどんな関係であっても、お相手は「何かを一緒に作るパートナー」という意識で接することが大切だそうです。
パートナーのラベル(肩書)に囚われず、誰と接するうえでも謙虚に向かいあう。上司もお客様も配偶者も、広い意味ではみんな平等の立場の「何かを一緒に作るパートナー」と考える。
そう思うと、お互いが「一緒に頑張ろうね!!」と歩み寄って、物事を協力しながら進められそうですね。
【パートナーシップの3つの秘訣】
パートナーシップには、次の3つの秘訣があるようです。
① 信頼・尊敬:相手はもちろんだが、まずは自分自身も褒めてみる
② 成長 :小さな成長に目を向けて、出来なかったことよりも出来たことを見つける
③ ユーモア :笑いは新しい発想をもたらすため、日常にユーモアをプラスする
1つめの「信頼・尊敬」や2つめの「成長」はなんとなくわかるけど、3つめの「ユーモア」は驚きでした。たしかに、笑いは場に和やかさをもたらすし、空気も軽くなって、より一層会話しやすくなりますよね。日頃からユーモアを意識するだけで日常がもっと楽しくなりそうだし、ぜひ実践したいなと思いました😊
【伝え方のポイント】
どんな事実や言葉でも必ず多面性があり、つまり考え方を変えればポジティブに変換できるとおっしゃっていました。
例えば、「~がだめ」は「~するともっといいね」、「~しないで」は「~しよう」と言い換えれば、否定的な言葉が肯定形になり、言われた側も受け止めやすくなりますよね。何かをしないでほしいとき、相手を傷つけずに伝える配慮として、とても勉強になりました。
また、もう一つのポイントは「Weメッセージ」を使うことのようです。「Weメッセージ」とは、「なんであなたは~していないの?」を「私たち~してなかったね」のように、主語を「私たち」として伝えることです。相手だけを責めないところが素敵な会話術ですよね。【関係性を築くうえで大切なこと】で書いた「相手はパートナーである」という意識とも繋がっているのかなと考えました。
そして、もう一つ覚えておきたいのは「人それぞれ思考の癖があるので、相手に悪意はないのに傷つくこともある」ということです。マドカ先生は「カチン」とくることを言われたとしても、すぐに怒ることはせず、ひと呼吸おいてから「ねえ、なんで今そういったの?」って聞くことにしているそうです。傷ついたり、怒りたくなったりしても、もしかしたら受け取り方の問題で、相手は全く意図していなかったかもしれない。今後、もし「イラッ」っとしてしまったら、勇気をもって聞いてみようと思いました。
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最後に、講義を受けて感じたことを書こうと思います。
マドカ先生は、「日本人は謙虚だから自分がまず幸せになることを躊躇う人も多いけど、自分が良い状態であれば周りにも影響する」とお話をされていました。
確かに、世の中に存在しうる「幸せ」の量に上限はないし、誰かの幸せと私の幸せはトレードオフでもないはずです。
それならば、まずは自分が「幸せ」と思える状態をつくることに注力してみてもよいのかもしれないですね。
ふと、大切な誰かと「私はこんなことが幸せだけど、あなたは?」と会話したくなる、そんな講義でした。
この記事を読んでくださったあなたが思う「私にとっての幸せとは/こんなことが幸せです」があれば、ぜひ以下から投稿いただけると嬉しいです。
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2022年06月26日
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