淵上 規后子(ふちがみ きみこ)女性 担当理事、シニアスーパーバイザー、講師 |
経歴
- 東京女子大学文理学部心理学科卒業、国立精神衛生研究所(現国立精神神経センター)非常勤勤務を経て、現在に至る。生きることの方向に迷い立ち尽くし模索していた学生時代、心理学を専攻し臨床心理学や精神医学に触れ、文学・哲学・宗教学をも包括する心の世界の奥深さに畏れ慄きながらも強く惹き込まれていく。来所による個人・グループカウンセリング。教育・福祉領域派遣カウンセリング、子育て支援など。
専門分野
- EMDR・フォーカシング
著書
- 『孤立する妻たち』(共著・宝島社)
- 『心のヘルスケア』(分担執筆・日本文化科学社)
- 『ここがコツ!実践カウンセリングのエッセンス』(日本文化科学社、分担執筆)
- 他
カウンセリングへの想い
- 私たちはどんなにつらい体験をしても、聴き手を得て思いや感情をありありと出すことができると少し楽になっていることに気づきます。そのとき、からだやこころは静かに緩んでいるのです。
もちろん時間が自然に緩めてくれることもあります。
自然治癒力です。 -
一方で、考えたり思い出したりすると抱えきれない気持ちや感情があふれ出てからだやこころが苦しくなり壊れそうになることがあります。
それなのに、安全に出せなかったり出しきれなかったりすると、こころやからだは緊張ですっかり固くなってしまうのです。 -
時間とともには緩まないほどに固くなっているときには、固くなっているからだへの働きかけが必要になります。安全・安心感(カウンセリングという営み)の中で、身体感覚にアクセスすると、からだが緩みこころとの繋がりが蘇えるように思います。
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そのとき、私たちは「いま、ここ」を真に生きることになるのですね。
そして、「私は私のままでいい」「相手を許すことはできなくても、理解したいと思う」と心を整え、カウンセリングは終結を迎えます。