越谷市立平方中学校でスクールコンケアが活用されています
越谷市立平方中学校がいじめ対策、不登校対策として「スクールコンケア」を活用
~ICTの技術を使用して子供たちのメンタルヘルスケアを実践~
都心から電車で揺られること約30分。
閑静な住宅街と豊かな田園地帯が入り混じる越谷市の平方中学で日本で初めて、スクールコンケアを利用した子供たちのメンタルヘルスケアがスタートしました。
平方中学校は学びの深化や、情報共有のためにICTの技術やスマホ、SNSを積極的に活用していることで知られる中学校です。
ICTに造詣が深い、同中学の大西校長先生にコンケアの目的と仕組みを説明したところ、「いじめや不登校傾向で悩む子供の心を、教師のリアルな観察とともに、ICTを活用した客観的データの両面から素早く察知できることは意義がある」として、1年生3クラスでの試験導入を決めてくださいました。
~朝の自習時間と帰りの会にiPadの「こころのお天気マーク」をタッチ~
スクールコンケアの説明会。みんな真剣に聞いてくれました。
6月中旬に「スクールコンケア」の説明会を実施、早速その翌日から「スクールコンケア」がスタートしました。
平方中学校では朝の自習時間と、帰りの会でコンケアの「こころのお天気マーク」をタッチして毎日の気分を記録しています。
毎朝、自習時間が開始されると、iPadが先生から回されます。生徒はそれぞれが持っているQRコードをiPadにかざし、自分専用画面を立ち上げて「こころのお天気マーク」をタッチします。
終わると次の人に回して、40人弱のクラスで大体10分以内で全員分の入力が終わっているようです。
帰りの会でも同様な手順で入力を実施しています。
毎日朝自習の時間と、帰りの会の時にコンケアが回ります。
今ではコンケアの使い方になれて、10分間で速やかに「お天気アイコンへのタッチ」が終了しています。
先生も出勤・退勤時に職員室でコンケアにタッチ!!
~コンケアからのメールをもとに生徒との対話を開始~
7月中旬には、分析に必要なデータが蓄積され、こころの変化があった生徒への『声掛け』を推奨するアラートメールの発信が始まりました。
同校では、校長先生、学年主任、養護教諭にアラートメールが届くようになっています。
生徒の気分が落ち込んでいる時はもちろん、気分が上昇した時にも、話しかけのきっかけとなるようにメールがお知らせしています。
大西校長先生からは、「この仕組みはとても有効だ」というご感想をいただいています。
2学期以降もコンケアを活用することで、いじめや悩みのない、笑顔あふれる平方中学校になってもらいたいと心から願っています。
企画・広報局長 みずぬま