大人の発達障害講座 『カサンドラ症候群への 支援と脱却』
10月13日(土)に、スクエアの公開講座として、大人の発達障害講座 『カサンドラ症候群への支援と脱却』を開催しました。
外部講師としてお招きしたのは、大好評『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』シリーズの著者である「野波ツナ先生」です。
野波先生は、“カサンドラの苦しさはまだまだ知られていない。もっと広く、この苦しさを知っていただいて、スクエアのような団体から支援の輪が広がってほしい”という想いで、講演の依頼をご快諾くださいました。
今回の講座の定員は40名でしたが、一般の方々からたくさんのお申し込みをいただき、参加者(カウンセラー・一般の方々)とスタッフを合わせると50名超となりました。
みなさん、真剣な眼差しで野波先生のお話に耳を傾けていらっしゃいました。
発達障害やアスペルガー症候群の概要・アキラさんの言動例・カサンドラ症候群の概要・野波先生ご自身のカサンドラ体験の詳細・医療や支援に関する情報など、盛りだくさんの内容について、漫画を引用しながら、実に分かりやすく伝えて下さいました。
講演後の質疑応答でも、とても丁寧にご回答をいただきました(ご質問がとても多く、一部のみのご紹介となってしまい、申し訳なく思っております)。
どの内容も心に残るものでしたが、次の2つのことは、支援者のひとりとして心に留めておきたいなぁと思いました。
*カサンドラは「関係性の病」。だから、加害者も被害者もいない。
*カサンドラからの回復に必要な力の源になるのは、「他者からの共感」。
本講座が、今まさにカサンドラで苦しむ方々の「力の源」や「希望」につながれば、また、その支援をしていただける方がお一人でも増えれば、と強く願っております。
最後になりますが、野波ツナ先生、株式会社コスミック出版のご担当者さま、ご参加いただいたみまさまに、心よりお礼を申し上げます。
東京メンタルヘルス・スクエアでは、カウンセラーの自己研鑽にふさわしいテーマで、また、一般の方々への情報提供の機会となるような講座を企画・開催して参ります。
講座を通して、みなさまと「つながり」が生まれることや、「こころがホッとする時間」を共有できることを楽しみにしております。
人財開発局ボランティアスタッフ 成合智美
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