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安心 - 悩み相談と心の対話の場所 | NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア

東京メンタルヘルス・スクエアblog

安心

カテゴリ: 吃音(どもり)への取組 作成日:2018年05月25日(金)

kitsuon1

 

 こんにちは。
東京メンタルヘルス・スクエア 吃音チームです。

 

こころのほっとラインにて吃音をお持ちの方のお話をお聴きする私達の心得として、
「うまく話せていますよ」「しっかり問題なく聞き取れていますよ」的なフィードバックは
リクエストがない限り入れないようにしています。

 

コミュニケーションで本当に大切なのは、話の中身。
その感覚を養っていただく意味もあり、
こちらが聞き取れているか、上手く話せているか、ということには囚われず
お話していただけるように、です。

 

ですが、時々、「話、伝わっていますか?大丈夫ですか? 」 と訊かれることがあります。

 

多少の連発・伸発・難発があろうと、
私達のみならず、一般的にも通話には支障がない感じなので、
「伝わっていますか?」と質問されること自体に 「?」 と感じることさえあるくらいです。

 

ですが、こうしてさほど気にならないレベルまで
当事者の方は気になってしまって、不安のアンテナを張り巡らされているんだな、ということに

この「吃音ほっと」を繰り返しお受けしている内に気付かさせられました。

 

吃音が出ながらも、内容はちゃんと伝わってる。

 

「あの、僕の話していること、分かりますか?」
「もちろんですよ。」

 

タイミングをみながら、時折、伝え返しをしているけれども、
そうじゃない、はっきりと 「 理解できてる。伝わってる。」をダイレクトに言葉にすると
安心するのでしょうか、その後の会話に難発が殆ど出てこない。。

 

「今、言い換えはどのくらいしていましたか?」
「え?ほとんどしませんでした。」

 

伝わっていないかも、上手くできないかも、という不安と恐怖が
どれだけ体のどこかをこわばらせ、声を出さなくしてしまうのか … 想いを馳せずにはいられません。

 

意外とイケるんだ。

 

それはスラスラ話せるからイケるのではなく、
電話であっても、顔が見えない音声だけの場であっても、実際多少詰まったところで意外と結構大丈夫なんだ。

 

… そんな 「 ココロの場慣れ 」 をこころのほっとラインでできればいいな、と思っています。

 

 

いちいち「伝わってる」を確認できないと、安心して言葉が出てこない。
そんな条件付けがついてしまわないように、
私達はいちいち「伝わってるよ」は言わないようにしています。

 

ひたすらお話いただく内容に耳を傾けています。

 

その一方で、
気になる方もいらっしゃるのは事実。
はっきり確認できることで、自分の中で安心と自信が構築できるのであれば、

 

みなさんから 「 今の大丈夫だった?」と、その案配をどうぞご質問なさってくださいね。

 

「 すんなり言えるようになりましたー! 」

のご感想も嬉しいです。

 

ですが、それ以上に、
「 詰まっても大丈夫って、度胸がちょっとつきましたー! 」
「(良い意味で)どうでもよくなってきましたー。」
のお声もすごく嬉しいです。

 

そして、最も嬉しいのは、
まだまだその段階までいかない方々からの
「 またかけてもいいですか? また付き合ってもらってもいいですか? 」
というお声。

 

もちろん! いくらでも! 何度でも! 喜んで!!!

   

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東京メンタルヘルス・スクエア 吃音チーム
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