Zoomお話パートナー(オンラインカウンセリング)をはじめました
Zoomお話パートナー(オンラインカウンセリング)をはじめました
2020年4月8日、それまで試験的にしか実施していなかったZoomを利用したお話パートナーの開始に踏み切ることを決めました。
新型コロナウィルス感染症への対策として緊急事態宣言が発令され、その日までなんとか継続してきたオフィスでの対面カウンセリングの継続をこの日に断念。
代替策としてZoomお話しパートナー(オンラインカウンセリング)の開始に踏み切りました。。
新型コロナウィルス感染症の広がりとともに検討を開始したZoomお話パートナー。
これまでの間で最重要課題だったセキュリティの確保は目処が立ち、あと残った課題は安定したネットワーク環境の確保とカウンセラーの機器操作の熟練。
この点にはやや不安が残っていたものの、カウンセラーとご利用者様の安全を最優先し、それでもどうにかしてカウンセリングを受けたい方に提供を継続したい。
その想いは皆共通で、何度も話し合って決めた結論が、セキュリティを確保できるのであれば、Zoomお話パートナーの開始に踏み出すことでした。
件数を抑えながらスタートしたZoomお話パートナー。
ミスを起こさないよう、ご利用者様に不安な気持ちを与えないよう、慎重に一つひとつ進めていきました。
しかし日本全体でネット回線利用量が急増したためか、普段より不安定になっている通信回線。まだまだ不慣れなカウンセラーや運営側の機器操作のミスでご迷惑をおかけしたことが何度かありました。
大切なカウンセリングが途中で中断し、カウンセラーも運用メンバーも顔面蒼白で継続のために走り回りました。
数分で復旧はしたものの、カウンセリングは流れがとても大切、途中で中断してしまったご利用者様には本当に申し訳ないことをいたしました。
そして今は6月下旬、新型コロナウィルスの新規感染者数は減少しつつあります。
県をまたぐ移動も緩和され、レジャー施設も再開され始めました。
私達のお話パートナーも、消毒と換気を徹底、クライアントとの間にアクリル板を設置し、双方マスク着用をすることで、対面カウンセリングを再開しました。
まだまだ不安が残る中でも、久しぶりにお会いした時に見せていただく御利用者様のホッとしたような笑顔。対面カウンセリングもやはり大切だなって思う瞬間です。
しかし、新型コロナウィルスがなくなったのではなく、特効薬もワクチンも開発途上。
まだ数ヶ月、場合によって数年間はこの新様式の生活を継続しなくてはいけないことでしょう。
そんな環境の中、無料の悩み相談、低価格のカウンセリングを継続していくことが私達に求められ、そして私達ができる大切な活動だと思っています。
Zoomでのカウンセリングでは、機器のトラブルが起きたり、対面における同じ空間だからこそ共有できる共存感を失ってしまったりなど、対面ではないデメリットもあります。
でも、クライアントがカウンセリングの途中で、趣味の作品をそっと見せてくださるなど、在宅だからこその発見もあり、オンラインカウンセリングの素晴らしさも日々感じています。
何より、これまでは池袋に来ていただける方だけにしかご利用いただけなかったお話パートナーが、今では北海道から九州まで広い地域からお問い合わせを頂けるようになったこと、そして対面と殆ど変わらないカウンセリングをしながらも感染リスクを最小限に抑えられることが、とても大切な宝物だと思っています。
1日も早くコロナウィルスがない生活に戻りたいと切に願っています。
でも、この機会に開始したオンラインカウンセリングの「Zoomお話パートナー」、感染リスクを下げながら日本中の皆さんとお会いするための方法として、これからも大切に成長させていきたいと思っています。
事務局 みずぬま
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TENOHASI様をとおして路上生活者支援を行いました
TENOHASIさんは『すべての人に居場所を』という想いの元、池袋を拠点に、孤立してホームレス状態にある人々がつながりを取り戻し、安心して生きていけるようにサポートすることを使命とし、活動されているNPO法人です。
炊き出し、衣類配布などはもとより、路上を脱したい方の相談に乗り、生活保護申請や入院・施設入所のサポート等を実施されています。
SNSカウンセリングのご利用者様の支援をしていただいた時に、何か協力できることはないか?とお聞きしたところ、事務局長の清野さんから「物資の支援をしてもらえないか」というお申し入れを頂きました。
東京メンタルヘルス・スクエアのメンバーにその旨を伝えたところ、あっという間に、段ボール4箱分の冬服、シューズ、タオル、リネングッズが集まり、早速送付。
TENOHASIさんから添付ハガキのお礼状をいただきました。
私たち東京メンタルヘルス・スクエアの理念は「話をちゃんと聞いてくれる人が傍にいる社会を作る。」です。
『すべての人に居場所を』という想いで活動されているTENOHASIさんとは活動自体は違うけれど、根っこの想いは同じなんじゃないかと思っています。
同じ池袋を本拠地としているNPO同士。これからも協力し合っていければと願っています。
2020年1月30日
特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア
広報担当
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『KIZU -傷-』 ~Sharp objects~
『KIZU -傷-』
スターチャンネルにて10/15(⽉)より毎週⽉曜よる11:00他、独占日本初放送スタート
©2018 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
この7月にアメリカHBOで放送が始まったドラマ、Sharp objects。
南部特有の閉鎖的な文化と過干渉の母親の元で育った影響で幼少期から心に深い傷を負い、アルコールに救いを求め世間から距離をおいた生活を送る新聞記者カミル・プリーカー(エイミー・アダムス)の物語。
カミルは精神科の病院から退院し職場復帰してすぐ、故郷の小さな町で起きた残忍な連続少女殺人事件の取材を任されます。渋々田舎に帰り、事件を追っていくうちに自らの忌まわしい過去や母との確執のトラウマがよみがえり、葛藤しながら事件の真相を追っていくー。
このシリアスなドラマの最後には、世界中のトラウマを始め、悩みに苦しんでいる方たちのために、Resorces(相談の場所)が紹介されており、その日本の相談場所として、私たち東京メンタルヘルス・スクエアの「こころのほっとライン」と「お話しパートナー」が掲載されました。
https://www.hbo.com/sharp-objects/resources
アメリカで放送が始まった直後の7月中旬、電話でSharp objectsのエンドロールで紹介したいという連絡をいただきました。
世界中で放映予定の人気ドラマに掲載されることを光栄に思う気持ちと、世界中で放送されるトラウマを中心とするドラマの相談先が自分たちでよいのだろうか?という考えで内部でも意見が分かれました。
でも最後には「ドラマを見た悩みを抱える人の気持ちが少しでも楽になるきっかけとなるのであれば、自分たちでできることは精一杯やりたい」という気持ちでまとまり、掲載していただくことにしました。
8月20日現在、アメリカでは全8回のうち5回が終了し、映画やドラマを評価するIMDbで8.3point(注1)と非常に高い評価を維持しています。
そして遂にこのドラマ、Sharp objectsの日本放送が決定したそうです。
邦題は『KIZU -傷-』
10月15日(月)23:00からスターチャンネルでの放送です。
インナーチャイルド、トラウマと接することが多いカウンセラーには必見のドラマです。
このようなご紹介から、少しでも心に苦しさをお持ちの方が私たちの無料相談、低価格相談を利用し、こころのつかえが軽くなってくださることを願っています。
(注1)IMDb The Ineternet Movie Database
世界中の映画やドラマ等のデータベースで10点満点で作品を評価。
歴史に残る名作は8.5ポイント以上(羊たちの沈黙が8.6ポイント、千と千尋の神隠しが8.5ポイント)と言われており、8.3ポイントはとても高い評価です。
※最終話終了時点で8.3ポイント。非常に高い評価を最後まで継続しました。
東京メンタルヘルス・スクエア 企画・広報局 みずぬま
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ストレスマネジメント特別授業を実施しました
2017年11月10日、スクールコンケアを導入する越谷市の中学3年生を対象に、ストレスマネジメント教育を実施してきました。
ストレスとは何か、どういう変化があるか、上手に対処するにはどのようなことが必要か、講義と標語とワークを交えて50分でお伝えしてきました。
ポジティブな考え方のワークでは、コンビニで割り込まれたらどんな気分?少し時間が経ったらどんな気分?ポジティブに考えると気分が晴れマークに変わる生徒、逆に気分が下がったままの子もいたりします。インタビューすると楽しい意見が沢山あります。相談ワークでは、ペアになって聞き手は共感すると気分の上昇がたくさん見られる体験も。
最後にアサーション(上手な自己表現)ワークは、攻撃タイプ、受け身タイプ、自分も相手も尊重するタイプの3種類を知っていざ例題検討と発表。少し難しいけど試行錯誤しながら考えてくれました。
この授業体験をきっかけにして、未来ある子ども達の「ストレスマネジメントスキル」が身についてもらえれば嬉しいです。
専務理事 いじめ自殺・不登校ゼロプロジェクトリーダー 武藤 収
無料電話相談「こころのほっとライン」の歴史、そして10年後は?
毎月200人近くの方にご利用いただいている、無料電話相談の「こころのほっとライン」
現在の形になるまで、いろいろな変化をしてきました。
今回はみなさんに、そんな私たちの『歴史』をお伝えしたいと思います。
メンタルレスキューダイヤル
2004年7月、有限会社東京メンタルヘルス・アカデミーは、NTT暮らしの相談ダイヤル「メンタルレスキューダイヤル」を始めました。当時あったダイヤルQ2サービスという通話時間に応じて情報料が自動課金されるシステムを利用しました。
そこでは罪を犯してしまった方からの電話相談も受け、対面式ではない電話相談特有のニーズがあることを知りました。
こころの放課後ホットラインから、こころの日曜ホットラインへ
2006年11月、いじめ自殺対策として「こころの放課後ホットライン」を始めました。当時の社会情勢の中、子どもたちのためのホットラインが何よりも必要だという強い使命感をもって、相談料無料のホットラインを始めました。
やがてそのホットラインは、「こころの日曜ホットライン」へと引き継がれていきます。
この間、東京メンタルヘルス株式会社へと商号変更(2009年)もしましたが、ホットライン事業は社会貢献事業室で担っていました。
こころのほっとライン
2012年2月、社会貢献事業をさらに強力に推し進めるべく、満を持してNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」を設立しました。社会貢献室が実施していた「こころの日曜ホットライン」を引継ぎ、カウンセラーになりたてのカウンセラーが社会貢献しつつ、カウンセリングのスキルアップを進めていくことも目的としていました。
やがてホットラインは、日曜だけではなく、平日にも広げ「こころのほっとライン」となり現在に至ります。このタイミングに、こころが「ほっと」する場所になりたいという願いを込めて、カタカナだった「ホットライン」の表記を「ほっとライン」に変更しました。
当初は資格を取得したばかりのカウンセラーが中心でしたが、長年活動を継続することでカウンセラーも成長。新しいメンバーも増え、新旧メンバー織り交ぜてみなさんからの相談を受けています。
ひきこもりホットライン
以上、東京メンタルヘルス・スクエアのほっとラインへの流れをざっと振り返ってみましたが、実は、ここに書いていないさらに重要なものがひとつあります。
1992年9月に、千葉県松戸市で始めた「ひきこもりホットライン」です。これは10年以上の長きに渡って有志のカウンセラーが行なっていたものですが、これこそが当法人のほっとラインの源流でしょう。
となると、東京メンタルヘルスでのほっとラインの歴史は、2017年9月でちょうど25年の節目!!
四半世紀にも渡ってほっとラインを続けてこれた、ひとりひとりのカウンセラーの力にあらためて感謝したい気持ちです。
ほっとラインの10年後!?
ほっとラインを始めた25年前は離れた場所にいる人との対話手段は電話(手紙・電報??)しかありませんでしたが、今はSkypeもあり、LINEありとコミュニケーションツールも増えましたね。
私たちも一部でチャット相談を試験的に開始したり、新しいことに取り組み始めています。
VR、ARと仮想現実の技術も私たちの身近なものになってきました。
10年後にはSF映画のように、遠くの人がまるで目の前に座っているかのような、ホログラムカウンセリングが実現しているかも!!
そんな日が来るまで、私たちはしっかりと『こころのほっとライン』を大切に継続していきたいと思っています。
東京メンタルヘルス・スクエア理事 新行内 勝善
わたしたちの活動をご紹介します
皆様こんにちは。事業局長の武藤収です。
スクエアが新体制となり、様々な活動が増えてきています。今回は、スクエアで行っている5つの事業を改めて紹介させて頂きます!
カウンセリング事業
こころのほっとライン(無料電話相談)
東京メンタルヘルス・スクエア(以下TMSと言います)が設立される前から、延べ数百人のカウンセラーが無料電話相談に耳を傾てきました。最近はご利用者様も増えて、電話が鳴っても取れないことも多く悩みの種です。みなさんの心にしっかりと寄り添えるスクエア・カウンセラー(TMSのカウンセラーの愛称です)を増員して、少しでも多くのみなさんとお話ができる体制を構築したいと思っています。
カウンセラーとして電話相談をしたいと思う方がいらしたら、ぜひカウンセラー募集要項を見てみてください。
お話しパートナー(低価格カウンセリング)
傾聴カウンセリングを池袋のカウンセリングルームで50分3000円という低価格で実施しています。
一般的な料金(1万円程度)を払うことは難しいけど、自分の心の声を聴いてもらいたいという方、カウンセラーに話すことで自分自身を整理したいという方、ぜひお越しください。
スクエアカウンセラーがあなたの気持ちにしっかりと寄り添わいます。
カウンセリングは初めてで、なかなか行きづらいという方のために無料体験相談日も月に1回開催しています。
子育て支援事業
子育てサポートの会
千葉県富里市と連携して、支援が必要なお子さんを対象に遊びを通じてコミュニケーションの場を作っています。また、お子さんが遊んでいる間に保護者のみなさんと悩みや状況を共有して課題を解決する時間も大切にしています。
タケノコ堀りや農業体験など自然の中だからできることを中心に活動しています。ぜひ一度お越しください。
たんぽぽ学習会
ゲームやモノ作りを通じて、友達作りやエンカウンター的要素のある学習会を行っています。
マリッジサポート事業
男と女のコミュニケーション講座
婚活~成婚~妊活~人生のパートナーとなる夫婦像の確立を目指し、結婚生活全般の問題に対する、心理的サポートを推進しています。
具体的には、婚活~成婚のための男女の心理学講座や結婚相談所との連携、再婚者のための再出発への後押し、妊活講座、青少年の性教育などセクシュアリティに関連する事業を推進しています。
講座を定期的に開催しているので受講者大募集中です!
キッズ・スクールメンタル事業
いじめ対策
「不登校いじめ自殺ゼロプロジェクト」チームを結成し、増え続ける不登校や無くならないいじめ自殺をゼロにしていこうという取り組みです。
①教育・②見守り・③相談介入の3つを柱に取り組んでいます。
①教育は8コマ×50分の特別授業を実施。
②見守りは毎日のコンディション変化を発見するコンケアというアプリを使って早期発見と早期対応を実践。
③相談は電話に加えてLINEなどのSNSカウンセリングを実施していくことを準備しています。取り組みたい教育委員会や学校を大募集中です!
学習支援事業
Tomorrow
中学生を対象とした無料高校受験対策講座「Tomorrow」を開講しています。
経済的な事情やひとり親などの事情で塾に通えず、学習に遅れがある場合、不登校や発達に特性(記憶が苦手等)がある場合など、学力の不安を抱える中学生を対象に無料学習支援をしています。
学習支援ボランティアを大募集中です!
以上が現在取り組んでいる活動です。
これからも「カウンセリング」「傾聴」を中心に、私たちの特徴を生かして社会に役立つ活動を実施していきたいと思っています。
新しいアイデアがある方、ぜひTMSまでご一報ください。
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事業局長 武藤収