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新型コロナに関する相談が増加しています - 悩み相談と心の対話の場所 | NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア

東京メンタルヘルス・スクエアblog

新型コロナに関する相談が増加しています

カテゴリ: スクエアのSNS相談 作成日:2020年04月11日(土)

新型コロナに関する相談が増加しています

 

SNS1

 

 

「新型コロナの関係で子どもたちが自宅にいる時間が増えたことで、虐待も増えているようなことは無いか?」

「新型コロナウイルスによる相談が増えているか? またどのような内容の相談が来ているか?」

立て続けに、NHKの報道関係の方より、上記の質問が来ました。

 

そこで実際に、SNS相談を行っているカウンセラーにそのことを確認してみました。すると、カウンセラーより、たしかにそのような相談があったと顕著にあがってきました。

*以下、事例などは、実際の相談内容を元にしていますが、プライバシーの特定ができないように変更を加えている架空事例です。

 

◆元教員から、虐待かもしれない

元教員の方から、ストレスと自責の念にかられて相談が来ました。

【元教員】

「学校が休みなので、子どもといる時間が長くなり、きつく叱ってしまう、虐待かと(思ったり)。私は子どもが好きで教員の仕事をしていたのに、そんな自分が許せないし、今後どうなってしまうのかわからなくて怖いし不安」

外出自粛ともなれば、室内に閉じ込められたようになり、窮屈さや不自由さを感じることも多いことでしょう。

まじめな方であったり、心配が強い方ほど、そういった状況に追い込まれ、ストレスが増幅することが懸念されます。

ストレスが増幅し、狭い空間で家族と接することが多ければ、ちょっとしたことや今まで気にもならなかったことが、かんに触り、身近な存在である家族に怒りやストレスの吐き出しが向かってしまうことも危惧されます。

 

◆自傷

3月中旬のある日、カウンセラーが相談に入ると、自傷の相談が立て続けに入ったことがありました。

【カウンセラー】

「(先日相談に入った際)、ほぼ中学生の自傷の相談で、いままでこんなに(自傷の相談が)集中したことはなかったので、かなり危機感を持ちました。」

新型コロナで外出できず、閉じ込められたようになった子どもたちの姿が浮かびあがってきます。逃げ場のない子どもたちのストレスの矛先が自らに向かってしまっているのかもしれません。

 

◆不定期の仕事がなくなって

新型コロナの影響は親や子だけではなく、不定期の仕事をしている方たちにも影を及ぼしています。不定期の仕事がなくなってしまい、家族にあたってしまう、といった相談もありました。

 

◆感染経路はわかっているのに言えない不安やイライラ

一方で、このような相談もありました。

 

【とある既婚男性】

「浮気したり、風俗に通ったりしていて発症する可能性もあるが、そんなことを家族はじめ職場や専門家などにも言えず、不安やイライラを持ってしまい、ついつい家族を怒鳴ってしまう」

 

◆NHKからの質問

さらにNHKの方からは、

「この間相談は増えていますか?」

「そういったことに対して何かいい対策はないでしょうか?」

といった質問もありました。

相談数については確実に増えています。

 

SNS相談はもちろん増えてきています、なぜなら外出せずに、室内からでも、誰にも知られずに相談ができるからです。電話相談も増えていますが、家庭の状況によっては、家から電話で相談することが難しい場合もあります。

一方、対面での相談については、外出して相談に来るというハードルが非常に高くなってしまっています。

 

このため、東京メンタルヘルス・スクエアでは、カウンセラーの健康面への配慮を最大限に行いつつ、こういった状況であっても、SNS相談での支援を途切れることなく提供できるように、相談のプライバシーが確実に守られるテレワークの実施も視野にSNS相談に継続して取り組んでいるところです。

SNS2 SNS3

 

 2020年4月11日

NPO東京メンタルヘルス・スクエア カウンセリングセンター長 新行内勝善

 

 

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