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いじめ・不登校を乗り越えたカウンセラーよりみな様へ1
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~「話す」ことは「放す」こと~
カウンセラー、講師 栗本 顕
皆さんこんにちは、東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラーと講師をしている栗本顕です。
私は、中学生時代にいじめが原因で不登校になり、その際にお世話になったスクールカウンセラーさんと家族のおかげで再び学校に行けるようになりました。
その経験を生かし、私と同じように悩み、辛い思いをしている人の支えになれるように、カウンセラーになりました。
いじめ撲滅委員会で代表やいじめ不登校自殺防止コンサルタント会で事務局長もしております。
私はカウンセリングのご案内をする時や、ご挨拶をさせていただく時に必ずお伝えしている言葉があります。
それは、『「話す」ことは「放す」こと』という言葉です。私の実体験とカウンセリングの経験から、それは強く思うようになりました。
―辛い気持ちはあっても良いー
『今日は最悪の日だ』、『人生ってクソだな』こういった気持ちになることはありますか?
『自分は何をやってもダメだ』という気持ちになることはありますか?
『死にたい』というような気持ちになることはありますか?
こういった気持ちは、ドンドン気持ちを沈ませてしまい、暗くなってしまいます。
だからこそ、この『辛い気持ちを消したい!』と奮闘して、それでも消えないことが続いて、また奮闘して、それを繰り返していくうちにダメージが溜まってしまいます。
そこで、私は「その辛い気持ちはあっても良い」と考えています。
人生には良いこともあれば悪いこともあります。
私たちの心も同じで、良い時も悪い時もあります。
悪い時に、どうすればよいのか、どのようにその悪い状態に向き合うのか、その視点が大事なのだと思います。
『人生ってクソだな』から『人生ってクソだな、でも明日は違うかも』、『人生ってクソだな、じゃあ今日はそう思う日だからゲームしちゃおう!』となれば良いのだと思います。
―相談は悩みレベル1でもー
カウンセリングをしていると、「どうしてもっと早くに相談してくれなかったのだろう」、「この時に来てくれれば…」と思うことが多くあります。
悩みは抱え込んでいると、負の連鎖を起こしてさらに大きな悩みに成長してしまいます。そのため、どんなに小さなことでも相談をしてほしいのです。
とはいっても、こう思ったことはないでしょうか?
「相談することは甘えなんじゃないか」、「自分よりも悩んでいる人がいるはず」、「自分の悩みなんてレベルが低い」
このように思ってしまうと、相談からはさらに距離が離れてしまいます。
そのため、私は実体験とカウンセリング経験から、「悩みレベル1でも相談したほしい」とよく案内しています。
自分が辛いと思ったら、それは辛いのです。
辛い時に相談することは甘えではなく、適切な対処です。
どんなに周りから大したことのない悩みだと思われても、例えそう見えても、その悩みがレベル1でも相談をスタートしてほしいのです。
カウンセラーは、悩みレベル1でも本気で向き合います。安心して相談してください。
―「話す」ことは「放す」ことー
私たちは生活していく中で、何か悩みを抱えたり、言葉にならないモヤモヤが覆いかぶさってきたりすることがあります。
一人でじっくり考えることも大切ですが、考えすぎてしまうと、それは重りとなって身動きが取れなくなります。
そうなると、考えも悪い方向にしか向かなくなります。そんな時は、「話す」ことでその重りを「手放して」ほしいのです。
カウンセラーと話して、身動きが取れるようになると、一人でじっくり考える時も、良い方向へ考えられるようになります。
言葉にならなくても、断片的に話すことで、そのモヤモヤは晴れていき、ハッキリとした言葉に変わっていきます。
なので、ぜひカウンセラーに相談をしてほしいのです。
(この項続きます)
東京メンタルヘルス・スクエアでカウンセラー・講師 栗本顕
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2022.10.6(木)松原ステーブルス訪問記 ~馬にも、人にも、子どもにも優しい養老牧場~ 3
今回、ご縁をいただき、10月6日(木)に新潟県胎内市の松原ステーブルスに訪問してきました。松原ステーブルスの簡単なご紹介と、当日訪問の様子の一部をブログにてお伝えします。
9 うま友留学
粟島での「しおかぜ留学」の実績を踏まえ、明星さんが松原ステーブルスでの「うま友留学」を立ち上げたのは昨年、2021年です。
明星さんは、馬を教育に活かし、馬の新たな価値をつくり出す、と言っています。
「馬からは、心と体の健康を獲得できます。それは、(子どもたちが)社会にまでつながる場面を数多く経験しました。馬がくれる、この素晴らしい価値観をたくさんの子ども達に届けたいと考えております」
(松原ステーブルスHP https://matsubarastables.webnode.jp/umatomo/ より)
なんとInstagramでは、この7月より、うま友留学の様子をアップしています! 可愛い馬とうま友留学の様子を見ることができます。
Instagram「umatomoryuugaku」 https://www.instagram.com/umatomoryugaku/?hl=ja
10 質問:馬は自閉症の子と合う?!
馬について、明星さんに、日頃より気になっていたことを聞いてみました。
Q.馬の波長というか、馬は人でいうところの発達障がいや自閉症に近いところがあり、自閉症の子と波長が合うところがあると(ある大学の先生から)聞いたことがあるのですが、それってそうなんですか?
A.明星さんによると、馬にはルーティンがあり、毎日の日課というか、同じことをしていくことが大事であるそうです。そして、自閉症の子も同様に同じことの繰り返しを大事にしていて、そのあたりが馬と合います、と言ったことをお聞きしました。
関連して、馬と人にも相性があり、この馬がいいとか、この人がいいなどといったことがあるとお聞きしました。自分に合った馬、馬にあった人がいるというのは、とても素晴らしいことだとあらためて思いました。
11 牧場体験:春と秋がおすすめの松原ステーブルス
まだまだお伝えしたいこと、松原ステーブルスさんからいただいたことは沢山ありますが、私が文章でお伝えするのはこのあたりまでと思います。そして、何よりも興味をもってくださった方には、実際に松原ステーブルスさんのところへ足を運んで、馬と人とに出会っていただきたいなと思っております。
松原ステーブルスでは、現在、牧場体験を老若男女問わず、1日3,000円で実施しているそうです。私としては、この体験の濃さからすると、安売りし過ぎではと思われましたが、是非体験してみたい方は、一度連絡してみるとことをおすすめします。
牧場体験の時期について、明星さんにお聞きすると、冬と夏以外がよいとのことです。冬は雪のためですが、夏は馬たちが暑さに弱いため、暑すぎると馬たちへの負担が大きくなってしまうことがあるためだそうです。このため、体験は春か秋がおすすめです。
筆者自身は、震災翌年の2012年に、佐藤初女さんを慕い、青森の弘前まで行き、岩木山麓の佐藤初女さんの「森のイスキア」に滞在し、その大自然と心から美味しい手作り料理の数々とに至福のときを過ごしました。新潟県胎内市の松原ステーブルスも、東京から近くはありませんが、自然に恵まれ、馬にも人にも恵まれ、とてもいい時間を過ごせるところです。
角田さんに先導していただき牧場を1周。
下には、馬の脚にやさしいフワフワのおがくずが敷き詰められています。
12 付記:ゼブラストップでお辞儀を返してくれた子どもたち
新潟駅に車で行く帰り道、横断歩道を渡る小学校低学年の子たちがいました。
ここ最近はゼブラストップといい、横断歩道では人優先で、そこでは車が止まるのが当たり前のルール。
車が止まるのは当たり前のルールですが、私がそのとき目にしたのは当たり前のことではありませんでした。
その黄色い帽子をかぶったランドセルの子たち3人くらいは、横断歩道を渡り切った後、こちらに向き直り、深々とお礼のお辞儀をしていました。そんなことまでするの?と思った次第ですが、地域柄というか地方のお人柄というか、そういったことがしのばれる光景であり、とても印象に残っています。
13 執筆後記:思いが詰まっている
私自身、このブログで一番伝えたかったのは、松原ステーブルスさんの思いです。
思いが詰まっている人や活動に出会え、そして自分自身にとって得るものが多い体験ができるということは、人生の喜びの一つであると思っています。
そして、そういったものに出会うと、人は人に伝えたくなる、そういった作用が生ずるのだと考えています。
おそらく、私に限らず松原ステーブルスさんの思いに触れ、大きなものを得て、それを伝えていこうとする人はたくさんいるのだと思います。こうして、貴重な活動は草の根で広まっていくのでしょうね、と思いました。
とはいうものの、筆者の文章力には限りがあり、伝えきれてない点が多々あり、是非、牧場体験を通して実感していただけると嬉しく思います。
カウンセリングセンター長 新行内
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2022.10.6(木)松原ステーブルス訪問記 ~馬にも、人にも、子どもにも優しい養老牧場~ 2
今回、ご縁をいただき、10月6日(木)に新潟県胎内市の松原ステーブルスに訪問してきました。松原ステーブルスの簡単なご紹介と、当日訪問の様子の一部をブログにてお伝えします。
5 代表 明星泰崇さん
当日、朝から夕方まで私を案内してくださったのが松原ステーブルス代表の明星泰崇(あけぼしやすたか)さんです。
青森県出身の明星さんは元々は、車の販売修理関係の仕事で東京でも2−3年働いていたそうですが、どうせ地方勤務しなければならないなら早いうちにということで、新潟の粟島(あわしま)という佐渡島の北東50キロ少々のところにある島に赴任しました。
そこで馬に出会い、粟島での小中学生の山村留学である「しおかぜ留学」に関わり、現在の松原ステーブルスへとつながっていきます。
左から、オーナー:松原正文さん、代表:明星泰崇さん、(筆者)、角田さん。厩舎にて
6 馬の寿命は20-25年だが、寿命を待たず99%は・・・
明星さんに聞くと、馬の寿命はおよそ20-25年、およそ3-4倍かけると人間の年齢にあたるそうです。競走馬が、華やかに現役でレースを走れるのは7-8才(人間でいう20-30代)までで、その後、松原ステーブルスのような養老牧場へ行ったり、乗馬馬になったりするそうです。
しかしながら、それはごくごく一部であり、99%は屠殺(とさつ)され肉(馬刺し*)になっていくのだそうです。
大変悲しい現実ですが、明星さんは養老牧場でプロとして馬に携わる者の責任として、屠殺の実際もしっかりと目に焼き付けた上で、現在の松原ステーブルスでの活動をされています。
おそらくこうした不都合な真実というのは、私たちの知らないところでたくさんあるのかもしれません。
ペットショップで売れ残ったペット、飼育放棄や虐待されたペット、殺処分等々、知れば知るほど悲しい現実というものがあるのだろうと思います。
さらに、私たちが食べている家畜(鶏・豚・牛ほか)はそもそもどうなの?と考えると袋小路にはまってしまいそうです。
*馬刺しのほか、加工肉、ペットフード、動物園の大型動物のエサ、皮や尾は材料になるそうです。
7 日本では養老牧場のビジネスモデルは崩壊している
99%が肉となってしまうことについて、明星さんは、「はじめから食べることを目的として育てられた家畜とは違い、馬はそれを目的とはせず、競走馬になることを目指して育てている」とおっしゃり、たしかにそうだと思いました。
調教師として馬を育ててきたオーナーの松原さんに限らず、馬に関わる多くの方は、実は心の内に大きな葛藤を抱えられているのだろうと思いました。
そのようななか、松原ステーブルスのような引退馬の養老牧場の存在価値は大きいと思われますが、明星さんいわく「現在の日本ではビジネスモデルは崩壊している、寿命を全うさせる事が目的ではないから」と言います。
8 欧米では「動物介在療法」「動物介在教育」が
明星さんは動物介在療法*、ホースセラピーの勉強会などにも参加し、そこでさまざまに勉強もされています。
そして「日本の馬への認識は20年は遅れている」ことを痛感しています。
日本では崩壊している養老牧場のビジネスモデルですが、世界に目を向けると、欧米では引退馬が「医療」「教育」「活動」の3つの分野で活かされているそうです。
医療では、医師や作業療法士が「動物介在療法」を行っており、学校では「動物介在教育」が行われているそうです。
特にドイツ・オランダ・米国が盛んであるそうです。
「アルプスの少女ハイジ」のクララではありませんが、車いすの子が歩けるようになったりすることもありますが、心身へのさまざまな効果が認められているそうです。
*動物介在療法(Animal-assisted Therapy,以下AAT):NPO動物介在教育・療法学会では、AATについて以下のように定義しています。「AATは、一般的には伴侶動物(主に犬、馬など)の力を借りて人の精神的あるいは肉体的な健康状態を向上させるために実施される補完医療の一種です。」
(この項続きます)
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第1部 12:00~16:00(受付は~15:00)/第2部 17:00~21:00(受付は~20:00)
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2022.10.6(木)松原ステーブルス訪問記 ~馬にも、人にも、子どもにも優しい養老牧場~ 1
今回、ご縁をいただき、10月6日(木)に新潟県胎内市の松原ステーブルスに訪問してきました。松原ステーブルスの簡単なご紹介と、当日訪問の様子の一部をブログにてお伝えします。
1 新潟県胎内市の松原ステーブルスまで
新潟県胎内市にある松原ステーブルスは、新潟駅から車に乗り、日本海沿いを北へ約40分ほど行ったところにあります。
東京メンタルヘルスがある東京の池袋からは、電車(新幹線)とクルマと合わせて約3時間半ほどで着きます。
なお、胎内市という市名が気になった方もいるかもしれませんが、由来を聞いてみると、アイヌ語由来という説があるそうです。
アイヌ語で「タイ・ナイ」といい、森や土、沢や川を表す言葉だそうです。たしかに森・土・沢・川のどれもが、ともに美しくある町でした。
アイヌ由縁の方々が北海道から船に乗ってきたのか、あるいは海沿いの陸地を南下してきたのかわかりませんが、その移動に思いを馳せるとロマンを感じます。*
*東京に帰ってきてからあらためて調べるとアイヌ語由来説は3つ目の説とありました。ご興味ある方は、以下の記事などご参照ください。
「40.7℃を記録した新潟県“胎内市”…「名前がすごい」と話題なので由来を聞いた」
FNNプライムオンライン 2019年8月19日
https://www.fnn.jp/articles/-/14988
2 松原ステーブルス
松原ステーブルスの「ステーブル」とは英語のStable、厩舎(きゅうしゃ)のこと。
厩舎、つまりは牛や馬を飼う小屋のことですが、Stableには競馬で馬主から競走馬を預かり、調教・管理をする所という意味もあるそうです。
そこから転じて、その厩舎に所属する競走馬や馬の名前に「○○ステーブル」と表すことがあるそうで、競馬ファンならおなじみの単語のようです。
松原ステーブルスは、ひとことでいうと、引退馬養老牧場。養老牧場とは、競走馬や乗馬などの仕事を引退した馬が余生を送る牧場です。
松原ステーブルスは、養老牧場に似つかわしい、優しさがたくさんあふれているところでした。
松原ステーブルスの厩舎は、昔の学校の体育館を移築した木造の合掌造りの、今となっては珍しい造りであるそうです。この合掌造りをわざわざ見に来られる方もいるといった貴重なものだそうですが、すでに築120年ほどにもなるそうです。
松原ステーブルスのポニー。
サラブレッドや在来馬に比べ小さなポニーにはなんとか触れました。
3 オーナーの松原正文さん
松原ステーブルスのオーナーの松原正文(まさふみ)さんは、当日案内していただいた代表の明星(あけぼし)さんによると、北海道の牧場で生まれ育ったそうです。
松原さんは、1976年、15才のとき、その見事な馬の乗りっぷりに目をつけられ、スカウトされ新潟競馬界に入ったというスタージョッキー(騎手)であり、調教師です。
調教師としては、2,354戦258勝という輝かしい実績です。
ご家族のこと、ご自身の体調のこと、そして何よりも馬のことを考え、調教師を引退後は松原ステーブルスの場長として、引退馬の世話や後身の育成など多方面で活躍されています。
驚いたのは、松原さんご自身で厩舎の増改築などを行ったり、馬糞を炭で燻(いぶ)って肥料にしたりと、さまざまなことを自らやられているとのことでした。
4 SDGSな松原ステーブルスとその仲間たち
さまざまなことを自ら行うというのは松原さんに限らず、代表の明星さんもそうでした。
うま友留学(後述)の宿舎も、松原ステーブルスの皆さんで増改築をされているそうです。
私のような、デジタル漬けの生活では身につけられていない、リアルな生活で生き抜くたくさんの智恵と技術を持っており、それはそれはなんとも羨ましく、逞しく見えました。
松原ステーブルスには「ベイントイレ」という循環水流型移動式多人数用全自動水栓装置というものがありました。
男性の小便器にずっと水が流れていたわけですが、はじめてこういったトイレを目にしました。これに限らず、SDGSとは叫ばずとも、サステイナブルな持続可能な生活が随所にあり、まさに松原ステーブルスはSDGSであると思いました。
(この項続きます)
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2022年11月19-20日(土日)に横浜で実施されますね。
今年もとても盛り上がりそうです!
お申込の締切日が 11月15日まで延長されたそうですよ。まだ間に合いますね♪
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